Tableau Desktopでデータをユニオンする ー Tableau Desktop再入門
こんにちは、スズです。
Tableau Desktop再入門シリーズ、今回はユニオンについてご紹介します。
執筆環境
本記事は以下の環境で執筆しています。
- Tableau Desktop 2022.3
- Windows 10 Pro
ユニオンとは
ユニオンは、1つのテーブルに他のテーブルのレコードを付加します。リレーションシップや結合では横方向でデータを組み合わせていましたが、ユニオンでは縦方向にデータを追加して1つのテーブルとして扱います。
ユニオンする
ここでは、同じフィールド名(列名)を持つ2つのテーブルをユニオンしてみます。今回はCSVファイルを使用しています。CSVファイルをユニオンする場合はあらかじめ同じフォルダにCSVファイルを保存しておく必要があります。
Tableau DesktopでCSVファイルのデータを読み込みます。今回はice1.csvというファイルを読み込んでいます。ice1.csvのほかに、同じフォルダにあるice2.csvが左ペインに一緒に表示されています。
ice1.csvにice2.csvをユニオンします。キャンバス上に配置されているice1.csvにice2.csvをドラッグするとユニオンが表示されますので、ユニオンにice2.csvをドロップします。
これでice1.csvとice2.csvをユニオンできました。データを確認すると、「表名」という列が作成され、どのファイルから取得したデータか分かるようになっています。
ユニオンを編集する
ユニオンしたテーブルを削除したい場合などはユニオンを編集することができます。キャンバス上のテーブルの[▼]から[ユニオンの編集]をクリックします。
ユニオンの編集画面が表示されます。ユニオンしたテーブルを削除する場合は[X]ボタンで削除できます。また、ユニオンの編集画面に左ペインからテーブルをドラッグすることで、ユニオンするテーブルを追加することもできます。
ワイルドカードユニオンする
ファイルをドラッグするだけで簡単にユニオンできますが、ファイルの数が多い場合にはドラッグするだけでも大変になってきます。ワイルドカードユニオンでは、ワイルドカード文字( * )を使うことで複数のファイルをまとめてユニオンすることができます。
ここではワイルドカードユニオンをやってみます。まずは通常のユニオンと同じように、Tableau DesktopでCSVファイルのデータを読み込みます。
キャンバス上のテーブルの[▼]から[ユニオンに変換]をクリックします。
ユニオンの編集画面が表示されます。「ワイルドカード(自動)」を開き、どのファイルを含めるかを設定して「OK」をクリックします。
以下の画像の例では、ice1.csvファイルがあるフォルダと同じ場所にあるice2.csvとice3.csvをユニオンしています。ユニオンの編集画面では「ファイル」「含める」「ice*」と設定しており、「ice」から始まるファイルを対象としてユニオンしています。
ユニオンしたいデータのフィールド名が異なる場合
ユニオンしたいデータのフィールド名(列の名前)が異なる場合は、手動でマージすることもできます。データをユニオンしたのち、マージしたい列を複数選択し、[▼]から[一致しないフィールドをマージ]をクリックします。以下の画像では、「ICE」列と「アイス」列を選択してマージします。
マージした結果がこちら。「ICEとアイス」列という名前になり、2つの列に分かれていた値が1つの列にまとめられています。
最後に
Tableau Desktopのユニオンについてご紹介しました。